『今は昔 竹取の翁といふものありけり 野山にまじりて竹を取りつつ よろずのことに使ひけり』 「竹取物語」より 早く安く大量に同じ物が作れる 生産技術が発達した現代において 自分で竹を刈り 竹を割り ひごを作り 思う形に編みあげ 長い時間と沢山の手間をかけて ただ一つのものをつくるのは 一見 非効率的に思えます しかし そうした手間暇をかけ 作ったものだからこそ 長く使うにつれて 手になじみ 色づき 使い手にとって かけがえのない 愛着のあるものになり得るのではないか 竹取の翁のように 野山にまじりて竹を取りつつ そういうものをつくろうと 日々手を動かしています